「ねえ……尚隆は私の事、好きって言ってくれないの?」
腕に抱かれながら、ようやく泣き止んだ鳳綺は冗談交じりに聞いてみる。
二度も求婚されたけど、そういえば一度も好きだとかは言われた事はない。
自分が洗いざらい告白したものだから、どうせなら聞きたいと見上げてみると。
「言っているだろう」
「え?」
何を言うか、と不満そうな声がして鳳綺は首を傾げた。
言ってくれただろうかと振り返ってみても、思い出せない。
「俺の全てが、そう語っている」
「……何それ」
尚隆の毅然とした態度に笑ってしまった。
せっかくなら言葉で言って欲しかったけど、どうでもよくなってしまった。
だって言われなくても、とても愛されているって、もうわかっているから。
静かな眼差しと優しい声、それから少し強引な手、全てから伝わるから。
何だか可笑しくて鳳綺が笑えば、また唇がゆっくりと触れ合った。
「一つだけ条件があるの……聞いてくれる?」
唇を離して囁けば、尚隆はもうわかっていたのか静かに頷いた。
終章
目の前に現れた光景に、苫珠は唖然とした。
少し前に苫珠に泣きついてきた鳳綺が、何とも言えない複雑な表情で立っていて。
もう会えないとか言っていた例の男が、当たり前のように鳳綺の隣で堂々としているのだ。
見た事はなかったが、よく考えなくても鳳綺の想い人という事は、この雁州国の王だったはずで。
どうしてその王が、こんな普通の食庁に来ているというのだろう。
閉店後の静かな夜の中でも、はっきりと見える漆黒の瞳が強さを物語っている。
「……はあ?」
いや、この際もう例の男の事はいい。
問題は今、鳳綺は何と言ったか。
躊躇いながらも告げた『頼み事』に、苫珠は余計に混乱した。
「ごめん……本当は、あんまり言いたくなかったんだけど……」
「当たり前でしょう!?」
そう、どういう経緯かは知らないが、鳳綺とこの隣にいる延王らしき人物は気持ちが通じ合ったらしい。
随分前にされた求婚を断ったと言っていたが、やはり男は諦めていなかったようで。
元々好きでいたのだ、押しに弱い彼女はどうせ押し切られて諦めたのだろうとは予想できる。
それに関してはよかったと素直に思えるが、それとこれとは別問題だ。
後宮に入るから、苫珠に女御として一緒に来てほしい、それが鳳綺の頼み事だった。
仙になりたくなくて男と別れた苫珠に、よもやそんな事を頼み込むとは。
苫珠が怒気を強めれば鳳綺はビクリと肩を上下させて小さくなる。
「私が神仙が嫌いって知ってるわよね!?」
「うん……」
「目的もなく生き長らえさせられるのが嫌って言ったでしょう!?」
「うん……知ってる」
鳳綺は怯えながらも、負けじと顔を上げる。
綺麗な白銀の瞳が静かに瞬いた。
「それでも……私には、苫珠が必要だったから」
「それは、あんたの都合でしょ!?」
「、……そう、だね」
苫珠は誰にも縛られたくはない、そう思って生きてきた。
鳳綺もそれはわかりきっているはずなのに、今回ばかりは引き下がろうとしない。
「私、これから王の次の次くらいの立場になっちゃう。その時に、地位に溺れて皆を虐げてしまわないか心配なの」
「あんたなら大丈夫でしょ」
「今はもちろんそうだけど……何年後、何百年後にもそう思っていられるかわからないの。
だからその時に、ちゃんと私を怒ってくれる人が欲しいの」
「…………」
その不安自体は当人達しかわかり得ないだろうが、言いたい事は理解できる。
この世界がいつから出来たかは知らないが、その時から在位し続けている王は確か存在しない。
大体の王は初めは真面目に施政に取り組むが、いつからか何かがおかしくなり、国が崩壊する。
この雁国も、目の前の王が立つまでは酷い有様だったのだと言い伝えられている。
だから、絶対に狂わない王はいないのだろう。
それと同じような事を鳳綺は考えて怯えているようだった。
「……私は弱くて、すぐ泣くし、八つ当たりとかする人間だから……怖いの」
「そんなのは自分で何とかしなさいよ」
「それはそうなんだけど……私には苫珠がいないと駄目だってのも、よくわかった」
「…………」
さらりと恥ずかしい事を言うなと苫珠は思う。
だけど鳳綺はなおも続けようとする。
「二人だけじゃ一緒におかしくなっちゃう可能性だってあるし……けど、苫珠なら……!
私がどんな立場でもちゃんと怒ってくれるし、きっと尚隆にだって怯んだりしないでしょ?」
「……それは、まぁ、そうかも」
少し考えて、確かに自分なら王でも鳳綺でも臆さず言えるだろうなと思う。
何だかんだ肯定した苫珠に、ずっと黙っている尚隆が小さく笑う。
「苫珠に傍にいて欲しいと思ってるのは本当。だけど、苫珠が嫌がってるのも知ってる。
だから、一度だけ頼んでみて、駄目だったらちゃんと諦めるつもりだから……」
「…………」
言いたい事を全部吐き出したのか、鳳綺は気まずそうに俯いている。
下手をすれば絶交もあり得る話だとわかっているからこその、終始萎れたような表情。
苫珠は苛立ちを溜息として吐き出し、隣の男をようやく見据える。
「……黙っているという事は、そちらの方も同意見って事?」
「元々は、俺が言い出した提案だ。擁護していいなら、こいつは最後まで渋っていたんだという事を念頭に置いて欲しい」
「…………」
敢えて黙っていたのであろう男は、苦笑しながらも苫珠を見つめる事を止めない。
その眼差しの強さに、ああ、この人は本当に王なんだと何処か納得してしまった。
「まぁ、この事がなくても少し興味があったのだ。
こいつと六太を震え上がらせ、怒りながらも正しい道に導いてくれるという、大切な友人をな」
何だかもの凄く持ち上げられている気がして居た堪れない。
余計な事を言うんじゃないという気持ちで隣を睨めば、鳳綺は恥ずかしそうに笑う。
そんな顔をされると、こっちまでそれが伝染しそうだからやめて欲しい。
「俺や六太に臆さず物事を捉えられる人間は貴重だ。
こいつの件がなかったとしても、俺自身が官吏に勧誘したいぐらいだ」
「……王に言われたら、何も抵抗できないじゃない」
「ああ、だからこれは戯言だ。俺は強制する気は一切ない」
「…………」
少しの発言だけをして王はそれ以上何も言わなかった。
長い、長い逡巡だった。
近くの椅子に座り込んだ苫珠は頬杖をついてずっと俯いている。
正面に座った二人も、ただ静かに苫珠の返答を待ち続けていた。
いや、そもそも、こんな大事な事を今すぐ決めるなんて無理な話だ。
「……私は誰にも強制されたくない。自分で自分の道を決めて、やりたい事をやって生きたいの」
「……うん」
胸の内を静かに吐き出せば、鳳綺は寂しそうに笑っている。
「あんたが勧めてくれたこの食庁、最近は此処が気に入ってる。女将さんも良い人だし、案外楽しんでやってる」
「…………」
鳳綺の表情を見ていられなくて、苫珠は明後日の方向を向いた。
「……でも……このままだと、あんたはそのままで、私だけ先に死ぬのよね……」
鳳綺が顔を上げたのがわかったが、目は合わせられなかった。
「確かに……こんなあんたを置いていくなんて、もっと不安かもしれない。
自分だけ逝ってしまうのも、心残りになりそうだわ……」
仙になりたくないと言ったのは嘘ではない。
だけどそれ以上に、この気弱な鳳綺がどう取り残されていくのか、心配だとも思っている。
自分がいなくなってから、彼女は悠久の時をどう過ごしていくのだろう。
心細そうに瞳を潤ませている鳳綺を想像してしまい、それだけで嫌な気分になった。
「……あんた、強いくせに弱いし、すぐ泣くし。
この前だって、やっと官吏になったっていうのにあの程度で既にめげそうになってたし」
「う……」
「だから……仕事してても、あんたがちゃんとやれてるか、気になって仕方がないし……」
そこまで言って、鳳綺の顔を見てしまったのがいけなかった。
不安そうに揺れる銀色の瞳が、一心に苫珠を見つめていた。
「っ……ああ、もう!私は不老の命なんかいらないのよ!」
「……うん、ごめん」
「終わりのない人生なんてまっぴらよ!」
「……そうだね」
ごめんと何度も呟く彼女は、心から申し訳なさそうに薄く笑った。
だから、苫珠はそれが一番見たくないのだ。
「…………仕事、あるんでしょうね、私にも」
「え……それって……!」
ハッと鳳綺の顔が期待を滲ませる。
それを見下ろして、苫珠は一際大きな溜息をついた。
(あんたに会ってしまった、私の負けだ)
この弱くも強い鳳綺が、結局何よりも気になる存在になってしまった。
「……しょうがないわね……仕えてやるわよ、あんたに」
自分を陥落させてしまえる彼女は、実は無自覚に最強なんじゃないかと苫珠は思う。
(王も巻き込まれてるんだから、本物かもしれない)
王が堕ちたのだ、これでは確かに勝てないなと苫珠は内心で降参する。
苫珠が嫌そうに呟くが、鳳綺は感極まったのか卓を乗り上げてまで苫珠に抱き付いた。
「ありがとう苫珠!!」
「抱き付くな!暑苦しい!」
「私、苫珠の事本当に好きなの!苫珠がいないと駄目なの!傍にいて欲しいの!」
「っ、うるさい、口説くな!」
引き剥がそうと必死で腕を掴むが、力は弱まらない。
それだけではなく、そのまま鳳綺はいきなり泣き出した。
「ありがとう……っ、本当に、ありがとう……苫珠!」
「はあ!?また泣いてる訳!?全く、忙しい人だわ……」
「だって……っ、もう、嫌われるかもしれないと思って……!」
「…………」
このまま苫珠が了承しなかった場合も考えていたのだろう。
それだけでなく、こんな提案をしてきた鳳綺をもう友人とは思えないと突き放されたら、と不安に思っていたらしい。
確かに最初は腹立たしく感じた。
仙になりたくない人間に仙になってくれだなんて、何て事を頼みにくるのだと思った。
だけど結局、こういう流れになってしまったと苫珠は苦笑する。
(そんなに不安だったのなら、言わなければよかったのに)
「……馬鹿な鳳綺。感謝しなさいよ」
「うん……っ、すごく、してる……!」
抱き返してはあげないけれど、鳳綺が落ち着くまで好きにさせてやる事にした。
中途半端な体勢が苦しいと感じながら、ふと鳳綺の隣を見遣れば、
黒髪の男はしげしげと二人を見つめては唸っている。
「ふむ……その熱烈さを、少しは俺にも見せて欲しいものだな、鳳綺」
「……言う所、そこ?」
やっぱりこの人王らしくないなと苫珠は呆れた。
変わった王に、やたら気さくな麒麟と、馬鹿みたいに純粋な鳳綺。
確かに退屈はしないかもね、と苫珠は鳳綺にしがみ付かれながら小さく笑った。
「……そういえば、言ってなかった」
「っ、え?」
「他の男の事も考えてみろとか色々言ったけど……この人が、あんたが一番望んでた人でしょう?
だから……上手くいって、よかったわね」
「っ……!」
「今度、詳しく教えなさいよ」
叶わない恋だと、あんなに泣いていたのに。
今や彼女の想い人は、絶対離れないとでも言いたげな顔で当たり前のように隣にいる。
色々あったけど、納まる所に納まってよかったと思う。
素直に苫珠がそう言えば、鳳綺はまたしても泣き出した。
面倒くさいなと呟きながらも、悪くないと思っている自分がいた。
――ずっと、貴方が好きだった。
後宮に入る事を了承する代わりに、鳳綺は条件を出した。
それは鳳綺の身分を妾に上げるのではなく、遂人の位である中大夫のままにして欲しい事。
仕事も普通にこなしたいし、妾になった事も王の側近以外はできれば周知しないで欲しいという事だ。
尚隆の事は受け入れるけど、表向きは普通の官吏でいたいのだという鳳綺の願いを尚隆は了承した。
だけど流石に住居は王の傍に来てほしいというのが尚隆の要望だった。
「毎夜、治朝まで行くのは面倒だ」と不満そうに言われ、顔を赤らめながらも致し方ない事だと鳳綺も諦めた。
公式行事などに参加する気は毛頭ないが、多少なりとも愛妾としての役目を果たさなければならない場面もあるのだと、
朱衡や他の側近達にも説得された。
なので住まいは恐れ多くも後宮という事になり、女御の筆頭に苫珠が据えられた。
最も信頼できる友人が傍にいるので鳳綺はやはり心強いなと安心した。
そういう訳で、鳳綺は普段後宮で生活し、特別に許可された禁門を通り治朝に通っている。
延王が女性を娶ったという噂は官吏達の間であっという間に広まった。
だけど公表もされず、元々王に関する事は普通の官吏では知り得ない為に、その女性の素性まではわからないようで。
いつまで知られずにいられるかわからないな、と苦笑いをしながら鳳綺は遂人としての仕事を続けている。
自分が言い出したものの、ややこしい生活にようやく慣れてきた頃。
尚隆がまた鳳綺を外出に誘った。
鳳綺の休みをよく知っているなとか、どうやって把握しているのだろうかとか、不思議に思う事は色々あった。
だけどその突然さが大学時代のようで、
そしてあの頃のような事がまたしたいと言った鳳綺の願いを叶えてくれる事が嬉しかった。
だから、怒られるだろうなとは思いつつも鳳綺は尚隆に抗えなかった。
いや、元々抵抗する気なんて、なかったのだ。
鳳綺はいつだって、外の世界を望んでいた。
「主上!!」
帷湍の張り上げた声が玄英宮に響き渡る。
「主上は何処に行った!?」
「どうせ市井に行ったのでしょう?」
放置された書簡を見つめて、朱衡が呆れたように苦笑する。
「どうしてそんなに呑気にしていられる!?」
「いつもの事ですし、慌てても仕方がありませんので」
「く……!ならば后妃は――!」
帷湍は苛々しながら振り返ると同時、朱衡が命じた官が戻ってくる。
「ご報告いたします!厩のすう虞と吉量がいなくなっています!」
「…………」
「…………」
考えなくてもわかる、尚隆と鳳綺の騎獣の事だ。
実際には王后ではないので、后妃という呼び方は正しくはないのだが。
位はいらないと言った鳳綺に対して、どう呼ぶか考えなければならなかった。
周知されたくないとも言うので名前に敬称で呼ぶ訳にもいかず。
結局のところ、鳳綺の事を知る人物は皆、便宜的に后妃と呼ぶ事で落ち着いたのは余談だ。
二人分の重い溜息が執務室に流れた。
「朱衡、お前のせいだぞ!!」
「逆効果でしたかね」
「后妃を迎えれば主上が大人しくなるって言ったのは誰だ!」
「……私ですが何か?」
朱衡は冷ややかに笑う。
そんな時、運が悪いのかひょっこりと顔を出す人物が現れる。
「あれ?あーそっか、尚隆いないんだった」
「……これはちょうどいいところに、台輔」
「ひっ」
金の鬣の少年は、二人の怖ろしい目線に捕らえられて固まった。
「お二人が、どちらへ行かれたかご存知ですか?」
「い、いやー、俺は何も……」
「そもそも、主上が出て行かれる事をご存知であったなら、宰輔としてお止めになるのが義務ではありませんか?」
「いや、まぁ、そうなんだけど、はは……」
朱衡の小言に六太は冷や汗を浮かべながら笑って誤魔化す。
六太としても、主にはちゃんと仕事をしてもらいたい気持ちはある。
だけれども、ようやく六太も気に入っていた鳳綺が後宮に入ってくれたのだ。
その事を二人に聞かされた時は人一倍喜んだものだ。
根が真面目な鳳綺がいるなら尚隆も恐らく羽目を外しすぎないだろうと思っているし、
何より鳳綺が本当に楽しそうに笑っているから。
だから、しばらくはそれでいいかなと六太は思っている。
「聞いていらっしゃいますか、台輔?」
「あ、あー!俺も用事があるんだった!じゃあ後よろしくな!」
いつまでも此処にいたら延々と説教をされるだけだ。
朱衡の言葉を遮り、六太はそれだけを言い残すと一目散に逃げ出した。
静かになってしまった部屋で、またしても帷湍が唸る。
「くそ、ここ最近は見てて気味が悪いぐらい仕事していたが、元気になったらなったで腹が立つ!」
「まったく……まぁ、何年もかかってようやく口説き落とした后妃ですからね、
しばらくは許容してさしあげても構いませんが……」
その時代は、流石の朱衡でも息抜きをしなさいと言うぐらいであった。
今は所謂、新婚というやつだから、ある程度は仕方ないかとは思っているが。
朱衡は空を仰ぐ。
まるで見てきたように想像できる、騎獣に乗って仲良く旅をしているだろう二人の姿。
どうせ、どこかの街で楽しく歩いているのだろう。
「……帰ってきたらお二人とも、覚悟なさっていてくださいね」
薄ら恐ろしい笑みを浮かべて、朱衡は呟いた。
―――白雉八十四年
雁州国に異例の妃が迎えられた。
愛妾の立場ではあるが、延王の寵愛を一心に受ける唯一の妃であった。
国内や各国に正式な発表はされなかった為、どんな人物なのかという憶測が飛び交った。
だけどその妃は、公式な場にはその姿を一切現さなかった。
その一方で、以前の役職のまま働き続けていたりと、官吏として国の為に尽力しているらしい。
どこかにいるのだけど、どこにいるのかわからない、それ故に国内外で幻の后妃と呼ばれていた。
数十年は、各国にこのような噂が流れた。
――黒真珠のような髪に、太陽のように輝く銀の瞳を宿しき幻の延后妃、
ある時は智を携え、ある時は武を携え、今日も雁の地を照らす―― と。
彼女の名は、鳳綺という―――
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ようやく終わりました。
尻すぼみな終わり方ですが、あくまで第一部といった感じでしょうか。
そこからの二人は短編集として続きます。
*2020.4月追記*
リメイクをするにあたり、旧作を残すか残さないか悩みましたが、
今の作者が耐えられないのでリメイクだけ上げさせてもらうという事でご勘弁下さい(苦笑)
2004年ぐらいに書き始めているので、怖ろしい事にもう15年以上が経っています。
しばらく修正作業をしていましたがずっと止まっている状態でした。
が、十二国記の新刊が発売されるという事で世間が盛り上がり、私も盛り上がったので、
この勢いでリメイクしてしまおうと思い、ようやく書き上げる事ができました。
ストーリーまでは変えられないので、それはそのままで、
あとは構成や描写、あとは表現間違いを直したり、それから主人公の性格が若干変わっています。
根は変わっていないと思うので大丈夫だと思いますが…
あとは大事な部分、王后ではなく野合という関係なため、そこの整合性の修正でした。
王になった後は結婚できないという事を知っていたのに、どういう訳か混ざってしまっていた旧作を、
ようやく一から直す事ができました。
資料をかなり漁りましたが、妾という存在はあるらしいのですが、そこ関連の詳しい事は意外とありませんでした。
なので、いくつか想像が入っておりますのでご了承ください。
本当はこの本編だけリメイクするつもりだったのですが、
自分的にはかなり直したので、このままでは短編集とも微妙にズレが生じてしまうと思っています。
なので、いつになるかわかりませんが、こちらも少しずつ直していきたい気持ちはあります。
…といって、10年経ってるとか恐ろしい事になりそうなので、希望ぐらいにしたいです(苦笑)
ここまで読んで頂きまして本当にありがとうございます。
今読み返すとかなり純愛で乙女チックになっていて恥ずかしいですが、これはこれでいいかなと思います。
個人的にも、容姿完璧な主人公は珍しいです。
色々ありましたが、最後には読んでよかったと思えるような作品になっていたら幸いです。
2020.4.29